2018
トムラウシ南沼アンケート調査登山

(トムラウシ南沼汚名返上プロジェクト活動の一環)

 実施日:2018年7月28日(土)~29日(日)  報告:山のトイレを考える会 仲俣善雄


 トムラウシ南沼汚名返上プロジェクトでは、2017年に続き2018年も構成メンバーで分担してアンケート調査を実施します。山のトイレを考える会は標記日程で実施しました。
 テントは19張。アンケートを18枚回収しました。(担当:小枝正人・仲俣善雄)


1.富村牛小中学校の生徒が携帯トイレを配布

 昨年偶然に遭遇したのですが、今年も新得町富村牛小中学校の生徒10人がトムラウシ山に登り、南沼で一泊。テント泊登山者に携帯トイレを配布するイベントをしていました。
 父兄、町内会、先生など総勢23名の「トムラウシ少年グリーンクラブ」(詳細は昨年のアンケート調査報告参照)です。 15時過ぎに子供たちが全員到着。子供たちは登るのが速いので、私たちは先に出発して山頂へ。生徒の後にサポート隊も続々登ってきました。山頂にはツアー登山者もいて大賑わい。ツアー登山者と子供たちが三角点標石について話すなど楽しい会話が飛び交う。ツアー登山者が下山後、私たちも入り一緒に集合写真を撮りました。
 下山後、子供たちだけで携帯トイレを配布。今回は登山者全員が携帯トイレを持参していて、受け取らない登山者もいましたが、次回のために使用すると言って、快く受け取ってくれた登山者もいました。緊張の中にも和やかな光景でした。

山頂で「トムラウシ少年グリーンクラブ」と一緒に写す

忙しかったアンケート調査
携帯トイレ配布前にパチリ

子供たちの声がこだまする野営地
朝のラジオ体操。皆んな元気!


2.携帯トイレブースとトイレ道

 2002年に十勝総合振興局で設置、16年経過しました。老朽化してメンテナンスも大変です。特にドアが開きづらい状況でした。またドアが内開きであることが分からず、引っ張っている人を何人も見ました。内開きであることの表示について検討します。
 今回はアンケートのほかに携帯トイレブースの増設が必要かどうか、ブースの混雑度調査も追加されました。
 昨年、十勝総合振興局でトイレ道の植生復元をするためヤシネットを敷設しました。進入禁止のロープが張っているのですが、その横に新たなトイレ道が出来ていました。やはり、すぐ近くの岩陰に大便とティッシュを発見。今回、テント1張に1枚のアンケートを配布したのですが、携帯トイレの所持率は100%と高率。しかし、新たなトイレ道を見ると、まだまだ周知が不足していることを強く感じました。

携帯トイレブース(内開き)
トイレ道の植生復元案内

ロープの横にトイレ道が新たにできた
昨年、植生復元のヤシネットを敷設

石の陰にティッシュが散乱
携帯トイレはステータス?


3.短縮路バイオトイレと回収ボックス

 昨年はバイオトイレの中にゴミが散乱して回収したのですが、今年は綺麗でした。トイレットペーパーは無かったのですが、次の日は補充されていました。
 回収ボックスも大型に取替えられ、使用済み携帯トイレも回収されていました(回収は新得町)。トムラウシ温泉の公衆トイレに設置してある回収ボックスにはゴミが投棄されていました。観光客も来るので鍵をかける等の対策も考えられますが、悩ましいです。

短縮路登山口のバイオトイレ(2002年運用開始)。回収ボックスは大型に取替えられた

短縮路の回収ボックス
トムラウシ温泉のはゴミが入っていた