アポイ岳携帯トイレブース取材記

 実施日:2017年6月6日   報告:山のトイレを考える会 仲俣善雄


 アポイ岳はユネスコ世界ジオパークに2015年認定された。2014年(平成26年)6月に様似町でアポイ岳ファンクラブと連携してテント型携帯トイレブースを初めて設置。山のトイレフォーラムでも取り組みについて詳しい内容の報告いただいた。

 私は4回登っているが2010年以降登っていないので、一度行って実際に見て取材したいと思っていた。今回、北海道夏山ガイドブックの取材に同行する機会を得て現地を見ることができた。世界ジオパークに認定されたためか、ビジターセンターを始め案内標識など全てが立派で親切、分かりやすかった。

 最初のトイレから間もなく木製の回収ボックスが設置されていた。中を覗くと10個ほど使用済み携帯トイレが入っていた。結構使用していることが分かり嬉しかった。5合目の小屋の中を覗くと真っ暗。椅子が置いてあり休憩できるが、雨や強風の時に利用される避難小屋そのものと思った。

 すぐ近くに携帯トイレブースの案内板があり、少し下った樹林の中にテント型ブースが2基設置されていた。今回、一番注目したのは、ブースの「空き」「使用中」の表示札の取り付け方法。これは参考になった。美瑛富士避難小屋でも、いろいろと工夫したのだがイマイチだった。アポイ岳の方法は札をマジックテープで留める方式。これを美瑛富士でも採用したいと思って帰ってきた。やはり取材に来てよかった。


アポイ岳ジオパークビジターセンター

ビジターセンター近くにあるトイレ
携帯トイレ回収ボックス

回収ボックスを開けた所
携帯トイレが10個ほど入っていた

登山口にあるトイレ
5合目の携帯トイレブース案内

携帯トイレブースの説明
一つ目のテント型携帯トイレブース

二つ目のテント型携帯トイレブース
空きと使用中の裏表札

マジックテープで留めていた
奥の孔から紐で吊り下げていた