2016十勝岳望岳台防災シェルター調査報告

(調査日:2016.10.19)

                    報告:風の便り工房  佐藤文彦


              
(写真1)平成28年10月19日にオープンした十勝岳望岳台防災シェルター全景。火山のシェルターを見たことがないので、随分思ったより立派に見える。火山の噴石に耐えられる設計には当然なっているし、内部の設備もトイレを含め充実している。積雪期はクローズで4月下旬ころ道路の開通に合わせてオープンする。9:00~16:00まで管理人常駐。
(写真2)廃業した元のレストハウス。ここはこれで懐かしい思い出がある。最初、登山届はこの玄関内部にあって、早朝は書けないことが多かったり…食堂のラーメンが下山時には結構うまかったり。
(写真3)シェルターの屋上一部が展望台になっていて十勝連峰が一望のもとに見渡せる。
(写真4)災害時には100人収容の大ホール。そんな事が起こってほしくないが、さすがに広くて、安心感がある。チェックできていないだけかもしれないが、シェルターとどこになるのか不明だが、本部との通信手段が見当たらなかった。

(写真1)十勝岳望岳台防災シェルター
(写真2)廃業した元のレストハウス

(写真3)シェルターの屋上一部
(写真4)100人収容の大ホール

(写真5)シェルター内部の壁と壁面は大きな窓と十勝連峰の略図が横長に取り付けられている。
(写真6)シェルターは100人分のヘルメットや毛布、ヘッドランプ等とアルファ米、水等の備蓄が100人分を3日分用意されている
(写真7)シェルターの壁面を説明版が取り囲んであるが、残念ながら今回の大雪山グレードに関するものは何も無かった。あの地図1枚かサインだけでもアピールするチャンスだったんだけど!
(写真8)ホール床面には、このように現在地と前方に見える十勝連峰の鳥瞰図が描かれていて、旧火口とシェルターとの関係がとても分かりやすい。

(写真5)シェルター内部の壁
(写真6)100人分のヘルメット

(写真7)壁面の説明板
(写真8)十勝連峰の鳥瞰図

(写真9)シェルター内部の壁面の一部。宿泊禁止、監視カメラ、登山道概略図がやはり5ヵ国語で案内されている。外国人対策の一環となっている。
(写真10)女性用トイレは5室で、1室にはベビーシートが設備されているトイレが手前のトイレで、ドアにそのサインマークが付いている。なお、トイレは全室水洗でウォシュレット式にいなっている。
(写真11)ウォシュレット水洗トイレの使用方法の説明書。これもまた5ヵ国語、今どきこのトイレの使い方がわからない人がいるかなぁ。
(写真12)ベビーシート設備のあるトイレのサイン。ドアの上部に着色されている。

(写真9)シェルター内部の壁面の一部
(写真10)女性用トイレは5室

(写真11)ウォシュレット使用方法は5ヵ国語
(写真12)ベビーシート設備サイン

(写真13)ベビーシートなども備えられていて、他のシェルターを見ていないので一概に言えないが、レベルの高い内部設備といえる。
(写真14)男性用トイレ全景。まだ清潔そのもの。反対側は3室の個室が並んでいる。なお、旧トイレは使用禁止にするが見てくれも悪いので、外観の塗装だけ済ませておくとのこと。
(写真15)男性用トイレは3室あり、いずれも水洗トイレになっている。
(写真16)身障者、高齢者、妊婦等使用のトイレサイン看板を設置されている。
(写真17)身障者、高齢者、妊婦等用トイレ内部。把手付きのトイレはもちろんベビーシート、おむつ交換台なども設置されている。
(写真18)登山届は駐車場の上にあり、前のレストハウス内部にあった時より名簿の記入率はかなり高くなっているが、記入内容がどこの登山届も大差ないのだが個人情報をかなり記入しなければならないのが未記入の一因になっているかもしれないような気もする。

(写真13)ベビーシート
(写真14)男性用トイレ全景

(写真15)男性用トイレは3室
(写真16)身障者等トイレサイン
(写真17)身障者等用トイレ内部
(写真18)入山届記帳箱