山のトイレ問題の実態


トムラウシ山南沼野営地 (1998年7月26日  撮影者 横須賀邦子さん)

1.トムラウシ南沼テント場


黄色のテントが南沼野営地下部で、山頂から三川台方向を見て写した。写真中央に見えるのがトイレ場となっている大岩で、裏に回りこむとお花畑とキジ場になる。

2.トイレ道と登山道


右が三川台へ行く登山道で左へ延びているのがトイレ道。登山者が少なかったころは草の中にはミヤマキンポウゲやヨツバシオガマなどが咲いていた。ときどき登山道と間違って入る人がいるほど踏み付けがひどくなっている。

3.トイレ道の両脇


点々とティッシュが落ちている。古いのは草の中で融けかかり土色に変わってきているのもあるが、それを踏まないように用を足した新しい跡がわかる。これが大岩の懐に入るまで続く。

4.トイレ道の突き当たり


大岩の懐に入る形でトイレ道は終わる。高さ3メートルらい三方を囲まれ、一方は花畑が緩やかな坂になり、展望はいい。登山道など、どこからも見えない作りになっている。中央の土色はキバナシャクナゲが糞尿で見えなくなったところ。今朝のものと見られるブツが真新しい紙を厚く載せてあった。チングルマやキバナシャクナゲ・マルバシモツケなどが繁茂しているので見ずらいが30箇所以上の糞尿の跡がある。

5.北沼方向のトイレ岩


南沼から北沼への登山道左側に有る岩だが登山道から丸見えのこの岩の場合は利用時間が早朝か深夜のようだ。テン場からすぐなので利用されているらしく、いつも新しいティッシュが落ちている。更に近くの沢から拾ってきた石で隠すように石が増えている。水場の沢筋に近いのも気になる。