神奈川県「トイレ紙持ち帰りキャンペーン」2011


      報告:神奈川県自然環境保全センター かながわパークレンジャー 石川 瑠美子

 実施期間:平成23年6月4(土)    場所:西丹沢自然教室前


              
 神奈川県では昨年(2回実施)に引き続き、丹沢で「トイレ紙持ち帰りキャンペーン」活動を実施し、その報告がありましたので掲載させていただきました。
 当会作成の山のトイレマナー袋〔(株)ムッシュ様制作、無償提供〕を活用しての啓発活動です。当日は登山者へ300部配布し たとのことです。お疲れ様でした。
                                       (山のトイレを考える会)


              
 梅雨の晴れ間の週末と檜洞丸付近のゴヨウツツジなどツツジ類の 開花時期が重なり、西丹沢の登山口である西丹沢自然教室前は 大勢の登山者で賑わっていました。
 訪れる登山者に自然公園利用のマナー啓発の一環としてパークレンジャー等 3名でトイレ紙持ち帰りについての啓発活動を行いました。

 現在、県が設置した山岳公衆トイレは避難小屋のものを含め8箇所 あります。いずれも土壌処理方式であるため、通常の電気、水道完備の 水洗トイレと違い処理能力が低く、資材搬入も難しく、故障が発生すると 補修に多くの時間と費用がかかります。
 故障の原因となりうる使用済みのトイレ紙を便器にいれず、持ち帰っていた だくとともにゴミなどの異物は絶対に入れないようご協力をお願いしています。
 野外で用をたすこともあるかもしれませんが、放置されたトイレ紙は 見た目も悪い上、自然の中ではなかなか分解されません。

 上記をふまえたうえで

●トイレ紙の持ち帰り用マナー袋配布
●使用済みトイレ紙持ち帰り呼びかけ
●あらかじめ登山口でトイレを済ませるよう呼びかけ
●パネルを使って山岳トイレ事情の説明
●トイレグッズ展示(携帯トイレ、携帯ウォシュレット等)

 などを実施しました。
 午前8時ごろから10時ごろまでには約300名の方にマナー袋の配布が できました。
 すでにトイレ紙の持ち帰りを習慣になさっている方も少なからずいらっしゃって すこしづつですがトイレ紙は持ち帰るということが浸透していっているのでは ないかと思いました。
 しかし、いままで意識したこともなかったという方も多くいらっしゃったので このキャンペーンは今後も続けていきたいと思います。

                  (かながわパークレンジャー:秦健一郎 記)

1.続々到着するバス

2.キャンペーン用ブース

3.キャンペーン用ブースでトイレマナーの説明中

4.下山者にトイレマナー説明中

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