2023年度から幌尻山荘は携帯トイレ使用に踏み切る

                    (山のトイレを考える会 仲俣記 2023.10.1)

 日本百名山・幌尻岳(2052m)の額平川コース中復に幌尻山荘(960m)があります。過去はし尿を小屋周辺に埋め立て処理をしてきましたが、2005年から日高山脈ファンクラブ・平取町役場・ボランティアでし尿の人力運搬(担ぎ下ろし)を実施して処分していました。2022年度から携帯トイレ導入に踏み切ったとの情報を得て、2023年9月23日、日帰りでトイレ調査を会員二人で行ってきました。

 平取山岳会の山木正生氏が同行して案内してくれました。平取町では担ぎ下ろしのし尿を減らすため、山荘トイレ1室、屋外の仮設トイレ2基を携帯トイレブースに変更しました。ほかにバイオトイレ(そば殻)があります。

 携帯トイレの使用は2022年度試行実施、2023年度本格導入しました。登山者はバイオトイレと携帯トイレを使う方式です。ところが今年6月にバイオトイレや山荘照明用に給電している水力発電機が故障。部品は受注生産のため復旧に半年かかるとのこと。電源を確保するため可搬型発電機を使うことになり、その燃料1600㍑を人力運搬したとのことです。

 可搬型発電機はバイオトイレ用と山荘照明用の2基。19時30分~朝4時の間は止めています。夜間は山荘内の携帯トイレブースを使うことになります。山荘前に大きな携帯トイレ回収ボックスがありました。 バイオトイレは男子小便器の尿と洋式の固液分離便器の尿はパイプで屋外のローリータンクに貯留しています。この尿は20㍑ポリタンクで担ぎ下ろすとのことです。ほかに登山口の第二ゲートに仮設トイレ2基。北電取水口には携帯トイレブース2基(木製とテント型)と回収ボックス3個ありました。

 山荘一泊の利用料金は2000円。トイレ利用料として日帰り登山者にも1000円の協力金をお願いしています。オリジナル携帯トイレは500円で山の駅「ほろしり館」、シャトルバス、幌尻山荘にて購入できます。8月21日から山荘での使用済み携帯トイレの処分を有料(500円)にしました。無料の時は膨大な量の携帯トイレを北電取水口まで人力運搬していましたが、有料化以降は登山者自ら北電取水口の回収ボックスまで持って行くようになったため、山荘での廃棄量は激減したとのことです。


第二ゲート(登山口)の仮設トイレと休憩小屋
仮設トイレは簡易水洗。トレペもある

北電取水口の木製携帯トイレブース
(鍵が壊れて中にテント型ブースを設置)
北電取水口のテント型携帯トイレブース
と回収ボックス

額平川途中に仮設の橋が架かっていた
幌尻山荘。建設してから58年と古い

バイオトイレ
男子小便器1室

洋式便器1室。トレペもある
洋式便器は固液分離便器

仮設トイレを携帯トイレブースに変更
仮設携帯トイレブースの中

山荘内トイレも携帯トイレブースに変更
水力発電小屋

水力発電機。部品が故障した
可搬型発電機で代替え給電

山荘前の携帯トイレ回収ボックス
案内してくれた平取山岳会の山木氏と写す