バイオトイレ勉強会(2001.3.23)の 記録


北大農学部2階会議室:メモ(愛甲)

2001年3月23日

講師:環境エンジニアリング(株) 後藤良忠氏

水処理が専門、浄化の技術を研究。
プラント型などの力で押す技術の限界を感じている。コストもかかる。
NASAで使用されている逆浸透膜、バクテリアの利用を研究。
杉チップの腐敗しにくい性質に注目。竹や生汚泥のセラミックも試した。

下水道の問題

活性汚泥法 沈んだ生汚泥(バクテリアの死骸)は、燃やすか、乾燥して粉末化、その粉末を埋めるか、配るか。栗沢町の終末処理場で、生汚泥を処理する実験中。摂氏5度以下になるとバクテリアは動かなくなる。

トイレの要点は、交換、必要電力、メンテナンス、温度。

姿見駅バイオトイレの水は循環式のため薄い茶色の色がつくことだが、6ヶ月でなくなる。1年に1回処理水の放流が必要。建設費は約3000万円。吉岡海底駅は400万円。循環水の塩類濃度の上昇を杉チップに吸着させることで抑える。チップは5年度交換予定。 1500人規模で作ったが、3000人が利用した。女性の水の使用が問題で、途中で水がオーバーフローした。

山のトイレ、機械を使わないアイデア

札幌市内の工事現場のトイレでは、杉チップの中にし尿が落ちるもので排出される水の汚濁は5ppmに抑えられている。
これを応用し、山の傾斜、沢水を利用したものが作れないだろうか?問題は便槽内の必要温度摂氏15度をいかに保つかと、水の確保の2点。杉チップは年に3~5%減少するのでその分の補充は必要。トイレットペーパーは分解可能。生理用品はだめ。し尿の撹拌は必要ない。 太陽電池と風力発電を組み合わせても。

山のトイレ問題への提案

登山者数を正確に把握することが重要。
処理できるタイプの携帯トイレを作れないか。
維持管理をだれがやるかも大きな問題。NPOが資金をつくり管理費にあてる、大学のボランティアの単位にする、NPOによる自主管理など。のアイデア